重篤なうつ病で入院をされている方で、借金の督促状が実家にも届き、心配したご両親が最初に相談に来られました。
当面働ける目処も立たなかったことから、やむを得ず自己破産を申し立てることにしました。ご両親を通じて極力ご本人に負担がないように事前準備をし、病院の外出許可を得られた日に打合せをしたり、お電話でやりとりさせていただいたりして、申立てを致しました。
免責審問日(現在はありません)には、その直前から病状が一層悪くなったため、病院から外出困難との診断書を出してもらい、ご本人不出頭で弁護士だけが出席することを裁判所に許可してもらいました。
(弁護士より)
ご相談当初は、申立準備ができるか懸念がありましたが、ご家族の協力もあり、申立てまでこぎ着けることができました。ご本人も、体調が優れないながらも、借金問題は解決したいというお気持ちをお持ちでしたので、頑張られたことと思います。
この方のように、ご病気などでご自身だけで対応することが難しい方も、サポートしてくださるご家族がいらっしゃれば手続を遂行することが可能ですし、裁判所への出頭が免除されることもありますので、お困りの方は一度ご相談いただけたらと思います。