妻は、夫に離婚を求めて数年前から自宅を出てアパート暮らしをしていました。ようやく夫が離婚に前向きになり、夫から離婚調停が申し立てられました。争点は財産分与に絞られ、妻は夫が一人で居住している自宅に戻りたいと考えておりましたが、夫が家を出てくれるか、また仮に家を出て行ってくれたとしても住宅ローン残金を妻が支払えるかが大きな問題でした。何回か調停期日を重ねた結果、夫が自宅を明け渡すことに応じ、夫の将来の退職金について分与を請求しないことを条件に、多額の住宅ローン残金を夫に即時完済してもらうことで合意ができました。
(弁護士より)
ご本人には、当初想定していた以上の成果に、大変喜んでいただきました。数年ぶりに自宅に帰ることができ、別々に暮らしていたお子さんたちも一緒に暮らし始め、ご家族での新たな生活を始められたとのことです。