女性の借金問題 その特徴と解決策 |横浜での債務整理・借金問題は女性弁護士へ 【横浜もえぎ法律事務所】

横浜もえぎ法律事務所
tel.045-532-8964

受付時間 : 平日 9:00~17:00

女性の借金問題 その特徴と解決策

当事務所では、弁護士もスタッフも全員女性ということもあり、女性からの借金問題のご相談を数多くお受けしております。そこでよくお聞きするのは、予約の電話をするのも怖かった、以前に相談した弁護士から怒られて諦めかけていた、などというお話です。

女性の借金問題も解決策が見つかることがほとんどですし、当事務所では借金に苦しんできた方々を明るく温かくお迎えしていますので、安心してご相談いただきたいと思っております。

 

女性の借金問題には男性とは違う特徴がありますし、その解決法も男性とは違う傾向がありますので、今回はその点について解説いたします。

 

 

よくある女性の借金の原因

生活費のため

夫から渡される給料が減ってしまって、生活費を補うために借金を始めたというのが典型的なケースです。

また、夫から家計を任されている主婦の方は多くいらっしゃいますが、夫から渡される給料は増えないのに、子どもの教育費(習い事や塾代)が年々増えていき、生活費が足りなくなるというのがよくあるケースです。

夫からは、給料を全部渡しているのだからやりくりできて当然だろうと言われて相談できず、一方、受験を控えている子どもに塾を辞めさせることもできず、結果、誰にも相談できずに一人で抱え込んで借金を始めてしまうパターンです。

 

実家への援助

責任感の強い女性によくあるケースですが、ご両親やご兄弟から援助を頼まれたり、親族の冠婚葬祭の急な出費(葬儀代の援助や、遠方の結婚式への交通費やお祝儀代など)が生じたりしたことをきっかけに借金を始めてしまうパターンです。

夫に内緒で援助していることも多いため、最初は少額の借り入れだった借金がどんどん増えていってしまうこともよくあります。

 

浪費

男性にも浪費が原因の方はいらっしゃいますが、女性の浪費のパターンはやはり特徴があります。

よくあるのは、洋服や靴、カバンなどを収入以上に購入してしまうケースです。それが欲しくて買ってしまうというより、寂しさなどから買い物をするときの楽しさを求めて買い物をしすぎてしまったり、嫌なことがあった日にネットでポチポチと買い物しすぎてしまったりという、いわば買い物依存症のような場合をよくお聞きします。

また、最近多いのは、好きなタレントへの推し活動での出費です。全国各地のコンサートに出かけたり、新人タレントのCDを何十枚も購入して応援したりしているうちに、のめりこんで金銭感覚がおかしくなってしまう場合などです。

この場合もご家族に内緒にしていることが多い上、原因が原因なだけに弁護士に相談することも躊躇われる方が多いのも特徴です。

 

シングルマザーの方

離婚して女手一つでお子さんを育てている方からの借金問題のご相談もよくお受けします。離婚の際に財産分与も養育費も全くなかったため離婚直後から借金生活を始めざるを得なかった方や、お子さんの教育費がご自身の収入から足りずに教育ローンを負った方、前夫の住宅ローンの連帯保証人になったままだったところ前夫が自己破産をしたため突然住宅ローンの請求がされた方など、ご事情は様々です。

 

女性の借金の特徴まとめ

以上に述べたケースは、私が実際にご依頼をお受けしたケースです。

みなさん、決して特別な方ではなく、借金問題を恥ずかしいという気持ちをお持ちで、悲痛な覚悟でご相談に来られた方がほとんどです。

しかし、借金問題は解決策が見つかることがほとんどですし、実際、私のお受けした上記の女性の借金問題はすべて解決することができました

 

次に解決法についてみていきます。

女性の借金問題の解決法

借金問題の解決法には、任意整理、自己破産、個人再生という3つの方法があります。

それぞれの詳しい内容はこちら

 

自己破産

女性の借金解決法として一番多いのは自己破産です。

自己破産は、一定程度以上の価値のある財産を手放す代わりに、借金の全額を免除してもらう方法です。

自宅などの大きな財産をお持ちではない方が再出発をするのに最も適した方法といえるでしょう。

財産がなく、借金の原因もさほど問題なければ、自己破産の中でも簡易な手続きである同時廃止手続きを選択することができます。女性では同時廃止手続きで破産をされる方が多いという印象です。

 

女性の自己破産の具体例1

50代会社員 女性(800万円の借金を全額免除)

夫と離婚した際に財産分与がなにもなかったため、離婚後の生活を借金からスタートさせたAさん。

その後、お子さんの成長に応じて教育費が必要になり、多額の学資ローンを借り入れたものの、返済ができなくなりご相談に来られました。10年以上前に一度破産をしたことがあったため、他の事務所では断られたとのことで、非常に追い詰められたご様子でした。

お話をお聞きしたところ、大変なお仕事を必死にされていましたが、生活を立て直すためには自己破産しか選択肢がない状況でした。そこで、二度目の破産ということもあり、裁判所の理解が得られるよう丁寧に経過を説明して破産申し立てをしました。この結果、同時廃止事件として破産が認められ、借金全額について免除されました。

 

女性の自己破産の具体例2

30代パート 女性(200万円の借金を全額免除)

特定のアイドルグループのファンになり、CDやグッズなどを大量購入して借金を負ってしまったBさん。

夫にも相談できない中、こんな理由で相談できるのかととても緊張された様子で相談に来られました。ご自身の収入から返済できないことは明らかでした。

このような理由であっても、きちんと反省してやり直しができる状況であることを裁判所に説明すれば、自己破産ができることをお伝えし、自己破産をすることに致しました。

裁判所にご本人の反省の気持ちを理解してもらえるよう丁寧に準備をしました。そして、同時廃止事件として自己破産を申し立て、問題なく借金全額について免除が認められました。

 

このように困難と思われるご事情があったとしても、丁寧に申し立て準備をすれば、裁判所に理解をしてもらえます。諦めることなく、ご相談いただければと思います。

 

任意整理

女性の借金解決法として次に多いのが任意整理です。

任意整理は、借金を3年から5年程度の分割で支払っていく方法で、支払いが無金利になることが最大のメリットです。

家族にどうしても知られたくない方、何らかの財産がある方が選択されます。

 

自己破産で必要となるご家族の資料が準備できない方で、どうしてもご家族に事情をお話しできない場合に任意整理を選択されることがあります。この場合は、長期間続く任意整理の支払いが可能かどうかを慎重に吟味することが大切です。任意整理は借金の元金を減額することはできないので、債務額によっては毎月の返済額が高額になることも珍しくありません。任意整理に詳しい弁護士によく相談して手続きを選択していただきたいと思います。

 

女性の任意整理の解決事例

20代パート 女性(120万円の借金を任意整理)

結婚前からの浪費などが原因で借金を負っていたCさん。

夫には絶対知られたくないとのご希望で、月額4万円程度であればパート収入から返済できるとのことでしたので、任意整理を選択しました。

返済額が月額10万円近くありましたが、任意整理により毎月の返済額を35000円程度に減額することができました。

 

債務額がそこまで多額ではない方には、任意整理は非常に有益な手続きです。債務額が増えて自己破産せざるを得なくなってしまう前の早い段階で、ご相談されることをお勧めいたします。

 

個人再生

個人再生は、借金を大幅に減額できる手続きです。要件を満たせば、マイホームを残すことも可能です。

女性で個人再生を選択される方はそれほど多くありませんが、お仕事上自己破産ができない方やご自宅などの財産がある方が個人再生を選択されます。

自己破産ができないお仕事の代表例は、保険の外交員(保険募集人)と警備員の方です。

看護師や保育士、教師などのお仕事は自己破産による資格制限はありません。

最近では、女性でもマイホームのお持ちの方は珍しくありません。ご自宅を残すことができる個人再生は大変有益な手続きです。

 

女性の個人再生の解決事例

50代専門職 女性(1100万円の借金を220万円に減額)

専門職として働きながら、自宅を購入し、シングルマザーでお子さんを大学卒業まで育て上げられたCさん。お子さんの教育ローンの負担が大きく、返済が困難となり、ご相談に来られました。

自宅は残したいとのご希望で、堅実な収入もおありでしたので、個人再生を申し立てました。減額された金額であれば、問題なく収入から支払える状況でしたので、個人再生はスムーズに認められ、1100万円の借金が220万円まで減額されました。

 

個人再生は住宅ローン以外の借金を大幅に減額できる手続きです。ご自宅を残したい方にはとても有益な手続きですが、詳細な要件がありますので、個人再生に詳しい弁護士に相談されることをお勧めいたします。

家族に内緒にできるか

これらの手続きをとるにあたって、皆さんが心配されるのが、『家族に知られずに手続きをとれるか』ということです。

任意整理は、裁判所を通す手続きではありませんので、給与差押えがされるなどの事態にならない限り、ご家族に知られることなく手続きを進めることができます。

自己破産及び個人再生手続きにおいても、弁護士や裁判所がご家族に連絡することはありませんので、ご家族に知られることなく手続きをとることができる方はたくさんいらっしゃいます。

しかし、残念ながら『絶対にご家族に知られることはない』ということを保証することはできません。これらの手続きにおいては、同居の家族の収入証明や場合によっては家族の資産に関する資料を裁判所に提出する必要があります。ご自身でご家族の資料を用意できない場合には、ご家族に事情を説明して協力を仰ぐ必要があります。

また、借金の原因が家族全体の生活費である場合には、ご家族にも協力してもらって、家計の見直しや節約をすることが大切です。この場合には、勇気をもってご家族に相談をすることをお勧めしたいと思います。

家族や会社に知られずに解決したい

まとめ

女性は借金問題を相談するのは恥ずかしいという気持ちを強くお持ちの方が多いです。

ご事情はそれぞれですが、女性の借金問題も解決方法が見つかることがほとんどですので、おひとりで悩まずにぜひお気軽にご相談いただければと思います。

当事務所では、秘密厳守で丁寧に対応しておりますので、ぜひ安心してご相談ください。

女性の解決事例こちらもご参照ください。

この記事の監修者

新井 聡子弁護士 (神奈川県弁護士会所属)

SATOKO ARAI

当事務所では、相続、離婚などの家事事件、多重債務問題、児童虐待問題を中心とした子どもの福祉に関する問題を主にお受けしております。みなさまに来ていただき、お話しいただき、そしてほっとしていただける場所となることを目指して、心を込めて丁寧に対応しております。どうぞお気軽にご相談ください。

神奈川債務整理にお悩みなら
横浜もえぎ法律事務所
にご相談ください。